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皆さんこんにちは!
株式会社晋林業、更新担当の中西です。
チェンソーは最も身近で、最も事故率の高い機械。
刃の状態=生産性=安全性。
PPEから刃研ぎ・燃料・点検・伐倒・キックバック対策まで、
「事故ゼロと長寿命」を両立する現場基準をつくります。
必須装備
チャップス(または防護ズボン)
⛑️ 安全ヘルメット(遮音シールド付)
✋ 防振手袋
安全靴
ゴーグル
姿勢の基本
腰を落とし、二点支持+体幹安定
片手操作禁止!
退避方向・障害物を先に整理
原因:ガイドバー先端上部(危険域)が木材に噛む。
対策:
上方からの切り込み禁止
くさび併用で逃げ代を確保
チェンブレーキ常用
前足に重心を乗せすぎない
⚠️ キックバックは一瞬で顔面・上半身を襲う。
「刃を木に当てない角度」を体に覚えさせることが最大の防御。
作業域整理(枝払・足元整備)
狙い方向決定(風・傾き・樹冠・障害物)
退避路2本確保(45°後方)
受け口:角度45°、深さ=樹径の1/4〜1/5
追い口:ヒンジ幅1/10〜1/8、水平方向に
→ くさび併用で押し出す
「倒す前の確認に5分、倒すのは30秒」──これがプロ。
目立て角度:25°前後(チェン仕様に従う)
デプスゲージ:0.6〜0.8mm基準
深すぎ → キックバック・振動増
浅すぎ → 切れ味低下
手順:
1️⃣ 左右均等に同回数研ぐ
2️⃣ デプス調整
3️⃣ バリ落とし
4️⃣ チェン向き・テンション確認
研ぎは“力”より“角度”。研ぐ時間で会社のリスクが変わる。
燃料:2スト混合 50:1 目安
→ 長期保管で分離・劣化に注意
チェンオイル:燃料補給と同時に必ず補充
→ 枯渇=焼き付き即故障
冷却清掃:シュラウド・フィン・エアフィルタを毎日清掃
| 頻度 | 主な点検項目 |
|---|---|
| 日次 | チェンテンション/バー片減り/スプロケット摩耗/ブレーキ動作/ナット緩み |
| 週次 | バー裏返し/クラッチ清掃/スターター紐チェック |
| 月次 | 点火プラグ/燃料フィルタ/マフラーのカーボン除去 |
点検結果は「自分の名で残す」──責任が安全を生む。
張力側 → 圧縮側へ切る
順序を誤るとはさまれ・バー噛み込み事故の原因
曲がり・反り・根返りのクセを読む
応力を読める作業者=“刃を止めない人”。
| 事故 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| キックバック | 受け口浅い/追い口で先端刺さる | 受け口角度45°・深さ基準厳守+くさび準備 |
| はさまれ | 張力側を後回し | 応力読み+補助切り・くさび |
⚠️ 事故の9割は「作業手順省略」と「刃研ぎ不足」。
3段階教材構成
5分動画 × 10本(基本〜応用)
現場ドリル × 5
目立て実習(講師・先輩チェック)
対象別:新入/中堅/リーダーで内容を変える
1️⃣ 受け口・追い口寸法をヘルメット内側に貼る
2️⃣ 目立て工具を個人一式化し、管理責任を明確化
3️⃣ 退避路をテープやスプレーで可視化してから切る