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皆さんこんにちは!
株式会社晋林業、更新担当の中西です。
林業の外縁戦略 🐗🛡️
ニホンジカ・イノシシ・サル等による食害・掘り返し・樹皮剥ぎは更新失敗と路面破壊の直接要因。放置は“収益”と“安全”を同時に削ります。本回は防護×個体数管理×生息地管理×合意形成を費用対効果で設計し、さらにツーリズム・教育・生態系サービスへの転換も視野に入れます。
1) まずは見える化:被害と動線を“地図化” 🗺️
• 被害マップ:食痕・樹皮剥ぎ・掘り返しを発見日×GPSで記録。
• 動線:獣道・水場・採餌地・寝屋の位置。季節移動を把握。
• 更新評価:植栽後1〜3年の生残率を四半期でチェック。
2) 防護:柵・ネット・忌避・管理の合わせ技 🧱
• 金網柵:目合い5〜10cm、高さ2.0m以上、地際の埋め込みと継ぎ目の処理が命。
• 電気柵:出入口の二重扉、草刈りで漏電防止、電圧ログを点検表に。
• 防獣チューブ:苗木個別防護。根元固定とシカの角擦り対策。
• 忌避材:短期効果。ローテーション前提で。
3) 個体数管理:捕獲と連携 🤝
• 箱わな・くくりわな:見回り頻度と安全教育。許認可・標識・記録。
• 猟友会・自治体・NPO:役割分担(設置/見回り/搬出/処理)。解体・流通まで設計できれば副収入も。
• 誘引とルーティン:餌付けの逆効果に注意。通行ルートの変更で被害分散も視野。
4) 生息地管理:“来にくい森・路網”へ 🌳
• 下層植生:好物の集中域を間伐・更新で分散。
• 路網:見通しを確保し、溜まりを作らない。吸い寄せる餌資源(ドングリ集中域)の動線を考慮。
5) 経済性:費用対効果で意思決定 💴
• 式:[純便益 = 更新成功率上昇による将来収益増 − 柵/点検/捕獲の費用]
• KPI:生残率、被害件数/ha、柵破損件数、更新再植栽コスト。
• 優先順位:苗木の3年に集中投資。以降は点検強度を落とす。
6) 共生と発信:価値への転換 📣
• ツーリズム:痕跡観察・野生動物講座・トレイル作りで“学びの場”化。
• 学校連携:生態系と農林被害の両面を学ぶ教材化。地元の理解が合意形成の基盤に。